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レンダリングの速度を決定付けるCPUの選び方

グラフィックボードことGPUの選び方に続き今回はCPUの役割についてです。

 

CGにおけるレンダリングを理解する上で大切な知識なので知っておきましょう。

 

CPUの役割とは

CPUはパソコンの脳にあたり計算を担当しているパーツです。

 

3DCGにおけるレンダリングではリアルな画像を生成するのに膨大な計算をしなければならないため、このパーツの高い性能が求められるわけです。

 

このCPUを製造している会社で有名どころはintelやAMDです。

 

私のお勧めはintelのcorei7シリーズです。

 

このcorei7というのはCPUのシリーズの名称。

 

corei2やcorei3,corei5などがあり、数字が高いほど計算が速いCPUを表しています。

 

そして現在最新のものがcorei7シリーズで3Dゲームや3DCGソフトなど高い計算処理が求められるツールのためのCPUです。

 

corei7シリーズの値段は大体3万円〜10万円くらいです。
まあ3DCGにおいてはCPUよりグラフィックボードの方が重要ですので、金銭的に余裕がないようならばCPUは3万円くらいに抑えて、グラボにお金をかけたほうがいいと思います。

 

CPUがなにをするパーツなのかというと人間でいう脳のような役割を果たしてくれます。

 

例えば人間が紙に何かを書かなければいけないとします。

 

その時に我々は

 

対象を紙と認識

 

ペンをとり

 

紙に書く

 

というように何段階か考えなければならない行動していますよね。
当たり前すぎて「考えている」という認識はありませんが確かに考え行動した結果ですね。

 

コンピュータで何かアクションを起こすにしてもこの考える行為をしてくれるパーツが必要です。

 

それがCPUなんです。

 

データの読み書きをHDDにするのにも、グラフィックボードからモニタに映像を出力するのにも、3Dソフトで何かシュミレーションをするのにもこのCPUが考えて命令してくれた結果なんです。

 

CPUと処理速度の関係

動画編集においてはエンコード速度

 

3DCGソフトではレンダリング速度
などにおいて重要になってきます。

 

CPUの速度は何GHzなどといった表し方をされます。

 

例えば

 

「このCPUは10Ghz」

 

これを解釈すると

 

「このCPUは1秒間に100億回の計算ができる」

 

という意味になります。

 

特に3DCG制作のような複雑な計算を何回も行わなければならない場合このCPUの性能が重要視されます。

 

コア数やクロック数が多いものほど良いです。
コア数はデュアルコア、クアッドコアといった表し方をし、命令を流す為の道筋の数を示しています。
当然道筋は多い方が計算は早くなります。

 

CPUとGPUの違い

CPUとGPUというなんだか似た言葉からなるパーツの違いについてご説明します。

 

CPUはジェネラリスト

 

GPUはスペシャリスト

 

という解釈をしています。

 

 

用は

CPUはあらゆる計算を担当するオールマイティなパーツ。
GPUはグラフィック表示に関する計算に特化したパーツ

ということです。

 

 

最近ではこのCPUとGPUが一体化したCPUが主流になりつつありますが、CG制作や動画編集用のワークステーションにおいてはまだまだグラボは別個に仕入れるのが主流です。

 

グラフィック表示は一度にたくさんの処理を必要とするために同時計算処理が得意なグラフィックボードに担当させるんです。

 

CPUは同時計算というより「速さ」に重点をおいたパソコンの脳みそです。

 

ワークステーション用のCPUにはマルチコアを使用します。

 

一つのチップに複数のCPUを入れることで高速化をはかっています。

 

個数に応じてデュアルコア、クアッドコアなどと呼び、個数が増えるほどCPUの速さも増していきます。

 

3DCGにおけるこれらのパーツのそれぞれの役割は

 

CPU
→レンダリング・アニメーション・シュミレーション(流体・クロスなど)

 

GPU
→作業中の3Dモデルの表示・ハードウェアレンダリング

 

のようになっています。

 

CPUの代表Core iシリーズの種類や比較について

CPUのCoreiシリーズのご紹介です。

 

Coreiシリーズはintel社から開発販売されているマイクロプロセッサです。

 

業務用からパーソナル向けまで幅広い用途で使用されている信頼性の高いCPUでもあります。

 

Core i3,Core i5,Core i7がありますがそれぞれどういった違いと特徴があるのでしょう。

 

以下に列記しておきます。

 

CPUはコアとスレッドの関係によって性能が変わってきます。

 

Core i3

2コアと呼ばれ二つの命令を二つのコアで実行することができます。

 

コアというのはプログラムを処理する為のもので多ければその分処理速度も速いです。

 

一つのコアで2つのスレッドを処理可能ですから2コアは4スレッド処理が可能なCPUということになります。

 

Core i5

2コア/4スレッドです。

 

Core i7

クアッドコアと呼ばれる4つのコアのものです。
当然一番処理速度も速く高価なものとなっています。

 

3DCG制作用途では予算によっぽど余裕がない場合以外はCorei7にするのが定石です。
少しでも良いCPUをつかってパフォーマンスをあげたいですからね。

 

☆スレッドというのは命令が込められた糸。コアというのはその糸を通す為の筒というイメージ。当然筒が多い方が糸に余裕ができて通りが良くなる=命令が速くなるのです。

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