人体モデリング・キャラクターモデリングの流れ
キャラクターというと動物やマスコット的なものからモンスターのようなものまで様々ですが、ここでは「人間」のキャラクターモデリングについて流れを説明していきたいと思います。
完璧な人体モデリングの習得にはかなりの時間を要します。
人体をCGや絵で正確に表現するにはデザイナー自身が人体の構造について正確に把握しておかなければなりません。
その把握には長い修行の積み重ねが必要となるからです。
人の身体の形状というものは、私たちは見ない日などなくわかっているいるつもりでも、いざ絵に描こうとしたり、CGでモデリングしようとしても全然うまくいきませんよね。
たいていの人は人間でありながら人間の身体の構造の事などほとんど意識していないからです。意識する必要もありません。
3DCG人体モデリングの流れ
ざっくりまとめると以下のような感じです。
1 まず下絵を置いて、その下絵に沿ってポリゴンを押しだしていく。
2 平面に厚みを加えていく
3 腕や手、足を作り胴体に結合
ここまではイラスト制作でいうところのラフ絵の作成段階と同じです。
難しいのはここからで、人体の筋肉の流れや、アニメーションを考慮した分割を入れていき、各所作りこみをしていきます。
この工程は人体の構造をよく理解していなければかなり時間がかかる部分です。
4 各所作りこみ
人体モデリングの上達方法
デザイナーはクライアントにキャラクターのモデリングを依頼されたら正確に素早くつくらなければなりません。
そのためには普段から人体の絵を描いたり、モデリングの練習をして慣れておく必要があります。
例えば顔をモデリングするとして目と鼻と口と耳をつければ完成!とよく勘違いしている人がいるのですが、そんなものは100%使い物になりません。
個人制作の範疇ならばまだしも仕事ですからそれなりの完成度が求められます。
人体のモデリングを完璧にこなせるようになるにはデッサンの練習と実際に3DCGソフトでモデリングしていくことが大切です。
キャラクターモデリング関連の参考書籍
書籍名:Autodesk Mayaキャラクターモデリング造形力矯正バイブル -へたくそスパイラルからの脱出! ! -
価格:4,320 円
内容:教科書の名前通りキャラクターモデリングのバイブルみたいな本です。専門学校の講師である著者が
モデリングの基本ルール
人体モデリングでのトポロジーの構築例
モデリングからレンダリング、さらにはポストプロダクションまでのワークフロー
などなど初心者がなぜうまくモデリングができないのか。なぜ同じ間違いを繰り返すのか。その原因を指摘しながら事細かくモデリングの手順を指導してくれています。実は上記の画像も私がこの書籍を参考にしながらモデリングしたものです。
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