「リアルタイムレンダリング」とは?ゲームCGと映画CGの違い
今回ご紹介するのは
「リアルタイムレンダリング」と「ゲーム用CGと映像用CGの違い」
についてです。
映像CGというのは映画のような一見すると実写かCGかわからないような凄くリアルなCGのことです。
それにたいしゲーム用のCGというのは「リアルタイムCG」と呼ばれていてプレイしながらリアルタイムにレンダリングされ作られるCGです。
違いは?
この二つの違いは映像の1コマ1コマに対する
「レンダリングにかける時間」と「CGの作りこみ」です。
ゲーム用CGはプレイヤーの操作に合わせてレンダリング結果
を高速で出さないといけませんから、写実的な質感(本物っぽい)
はある程度犠牲にしなくてはなりません。
計算処理が増える要因である
多大なポリゴン数や複雑なライティング設定はできるだけ
避けなければならないということです。
ですが映画系のCGはそういった制限がないため納期にさえ間に合えば
いくらでも作りこみが可能ですし、写実的な作品に仕上げることができます。
まあとはいえ最近はグラフィックチップの性能向上もありこの二つの差
はかなり縮まりつつあります。リアルタイムレンダリングでも相当写実的な
画像生成が可能になっています。
ps2時代はハードのスペックの都合上、モデルの質感をほとんどテクスチャで作成していました。
そのためテクスチャ作成の技術でモデルの見た目のクオリティが変わってしまってたんです。
ですが今はps3、ps4ときてハードのスペックも向上し、多くの質感をリアルタイムにシェーダで表現できるようになりました。
テクスチャ作成の技術にそこまで依存しなくとも綺麗な質感をキャラクターやモノに与えることができるのです。
このメタルギアソリッドVのPV映像が良い例ですね。
メタルギアソリッドはイベントムービーであってもリアルタイムレンダリング
にこだわっていますね。
これはメタギ1から一貫した方針のようです。
私はこのゲームから3Dの世界に興味を持ちました。
メタルギアは様々な地域や建物に潜入するゲームなので、
表現することが責務のデザイナーにとってはとても勉強になります。
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