モデルに生命を吹き込む「CGアニメーター」の仕事内容
今度は「アニメーター」の紹介となります。
アニメーターというのはモデラーが作成したモデルに対して動きを付ける人のことをいいます。
彼らがいなければCGムービーは作れず静止画止まりとなってしまいます。(勿論静止画も立派な作品ですが)
二次元のアニメを作る方のアニメーターとはまた違ってきます。
あちらの場合はコンピューターではなく完全に手書きで動きを再現していかなければなりません。業界では原画マンとか動画マンという呼ばれ方をしますね。
CGアニメーター以上に表現力が求められる職業だと思います。作画の方のアニメーターという職業に興味のある方はこちらを参照してください⇒アニメーターになるには。
アニメーターの仕事の流れ
またムービーのレイアウト決めも基本的にはアニメーターの役目です。
レイアウトというのは空間上にカメラを設置して撮影アングルなどを決めることをいいます。
CGでアニメーションを作るまでのながれです。
@アニメーションの流れやシーンごとのレイアウトがわかる絵コンテを作成
A@の絵コンテに基づいて、カメラや対象を動かしキー設定をしていく
Bき付けが終わったらバッチレンダーで書き出す
このアニメーターになる為にはやはりモデラーと同じく観察力が必要ですただモデラーは「形」を事細かく目でとらえる訓練が必要ですが、
アニメーターが特に観察すべきは「動き」です。
人体モデルをアニメートさせたい場合
例えば人体モデルにたいしてアニメーションを付ける際に動きを付けるべきなのは手足の動きだけではありません。
それだけではただの操り人形のようになってしまいます。
腕や脚は独立して動いているわけではなく人体はすべて筋肉と骨で繋がっているのですから、一か所が動くとそれに付随して他の箇所が動きます。
腕を上にあげるとどこの筋肉がどのように動くのか、
怒っているいる時顔の筋肉はどのように変化するのか、
走るときの姿勢、歩く時の姿勢、
など
人体アニメーションの際は特に把握しておかねばならない要素が山ほどあります。
日ごろからこうした「動き」を観察する力を身につけることが
アニメーターには求められます。
周りをよく観察する癖をつけましょう。
参考動画
人体のCGアニメーション
映像とアニメーションの関係
また映像についての知識もつけておくのが望ましいです。
基本的に1秒は30フレーム
フレーム数については制作するメディアの規格(NTSCやフルHD)に合わせる。
フレームレートの設定はアニメーション制作前に設定しておく
これらは基本中の基本ですからね。
3Dアニメーション関連の参考書籍
書籍名:アニメーションスタイル+ -原画・動画で学ぶ リアル&カートゥーンの動き
価格:3,024 円
内容:CGアニメFREEDOMの制作に参加した森江康太氏の著作です。現実の動きに即した3DCGアニメーションをテーマに、ノウハウがまとめられています。特典としてMayaの3Dデータが同梱されていますが、本の内容自体はMayaユーザに限定したものではないので、CG関係者なら大変参考になる書籍だと思います。
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