3DCG背景制作の流れと背景制作専用ソフト「Vue」の紹介
背景制作の簡単な流れについてご紹介したいと思います。
背景制作は被写体のバックに移るモデル、建物や草木、道路などを作ることです。
素晴らしい背景は被写体をより引き立たせ視聴者を映像に引き込みます。
ゲームや映画の3dcgムービーなどは大抵キャラクターモデリング担当と背景モデリング担当に分かれています。
背景専門のモデラーさんもいるんですよ。
CGモデラーの西海岸でブログ。こちらがその方がやっているブログです。最近は更新されていないようですが・・・。
@リファレンス集め
背景制作はまず情報収集から入ります。
クライアントの要望をよく聞いてリテイクを食らわないように作る対象の情報は念入りに集めておきます。
ネットで収集するのもいいですが、作りたい背景が現実に存在するものならば実際に現地に赴くのが一番早いし確実だと思います。
自分の知りたい角度からの写真がとれるし、ライティングなんかは実際に自分の目で見なければなかなかCGで再現できませんからね。
Aレイアウト
情報収集が済んだら次はレイアウトに入ります。
レイアウトはとりあえず大雑把に作成したモデルを
シーン内に配置して全体の構図を決める作業をいいます。
これをやることで最終的な完成図が想像しやすくなります。
いわば骨組みつくりです。
Bモデリング
レイアウトを決定したらいよいよモデリングです。
実際にカメラに移るものを細かく作っていきます。
逆にカメラに写らない部分までは細かく作る必要はありません。
時間の無駄になってしまいます。
またゲームならばできるだけポリゴン数は抑えるようにしなけれ
ばなりません。
C質感設定
モデリングが完了したらマテリアルやテクスチャを適用してモデルに質感を与えていきます。
質感はマテリアルやテクスチャだけでなくライティングによっても左右されます。なのでテストレンダリングを繰り返しながら徐々に完成度を高めていくことになります。
背景制作の流れはこんなところです。まあ実際にやってみるのが一番です。背景制作は資料さえあればわりとすいすい作業が進み本当に楽しいので実感してみてください。
背景制作に特化したソフトウェアVue
背景制作にもってこいのソフトウェアにVueというものがあります。
このソフトで出来ることは下記の通りです。
3Dの景観作成
大気の見た目の自由な表現
Poserとの連携
まあこのソフトを使えばCG初心者でもかなりハイレベルな風景をつくることができる。
ただ、業務レベルにするには当然専門知識と試行錯誤が必要だ。
Vueの使い方
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