Maya基礎知識
そもそもMayaとはどんなソフトなのか?という所から解説しています。Mayaができること、特徴、歴史などソフト選びでは欠かせない基礎的なことをまとめてみました。
Mayaってどんなソフト?
Mayaというのはオートデスクより開発・販売されており3DCGソフトウェアです。
今こそオートデスクの看板製品のようになっていますが元々はエイリアス・システムズのソフトでした。
それを当時ライバルソフトの3dsMaxの販売をしていたオートデスク社に買収されたのです。
Mayaは世界中で3DCGクリエイターに使われているソフトでハリウッドのような映画産業から、
ゲーム制作産業、テレビにCMなど映像制作のあらゆる場面で活躍しています。
Mayaが特に活躍しているのはVFXの分野で、ゲームの分野ではマックスと半々といったところです。
日本においてもMayaのシェアは圧倒的で
- 白組
- ポリゴンピクチュアズ
- スクウェア・エニックス
- 任天堂
- バンダイナムコゲームス
など名だたるCG会社のメインツールとして運用されています。
とっつきやすいインターフェースやMELによるカスタマイズなどこのソフトにしかない魅力がとても多いです。
レンダラに関して
MayaはMental rayとMayaSoftwareという二つのレンダラを搭載しており、求めるシーンによって使用するレンダラを変えたり、併用したりします。
MayaSoftwareというのはMayaの従来からあるレンダリングエンジンです。
LightwaveやCINEAMA4Dと比較するとレンダリング速度は落ちますが、フォトリアルな画像を作成することができます。
Mentalrayというのは外部レンダラで、ラジオシティ法のサポートや高速なレンダリングにより品質の高い画像を作ることができます。
エフェクトに強い
Mayaはエフェクト機能面で優れているソフトウェアといえます。
nClothやnHairなどの機能で大気や髪の毛といった表現が高品質で生み出せます。
この強みはVFXとの相性が非常にいいため映画産業では重宝されるのです。
Mayaの歴史
Mayaの歴史はそれほど長いわけではなく、本格的に運用されはじめたのが1990年代初頭あたりからですね。
ジュラシックパークではハイレベルなCGが話題になりましたが、これはMayaで作成したCGです。
今でこそオートデスクの主力ソフトの一つですが、かつてはアンチエイリアスという会社のソフトウェアでした。
それを当時ライバルソフトであった3dsMaxを所有していたオートデスクが買収したのですね。
かつては軽く100万を超えるソフトで企業にしか手が出せないようなソフトでしたが
2002年に機能制限バージョンのMayaが26万ほどに大幅に値下げされて以降(その前は制限付きでさえ100万近くしました)
個人ユーザーも増えていきました。
Maya2010以降は価格は56万に統一されました。
2002年の8月にMentalray for Mayaの無償ダウンロードが開始されて、以降パーティクルエフェクトの追加
PSDファイルとの連携、トゥーン表現など年々機能は凄い勢いで拡張されていきました。
今では世界で3dsMaxとシェアを二分するほど業界で力をもつソフトとなりましたね。
そしてこれからも進化を続けるであろう3DCGソフトですから、どんな機能がついていくのか非常に楽しみですね。
ここを見てくださる皆さんの中から世界に幅立つCGクリエイター・CGプログラマーが出てきてもおかしくありません。是非Mayaの進化の歴史に名を刻んでほしいものです。
|
|
関連ページ
- Mayaを快適に使う為のパソコンを手に入れる
- 3DCGソフトMayaを使うのに適したパソコンについてお話していきます。
- Maya推奨のCPUとは?レンダリングの速度を上げる!
- 現在CGデザイナーを目指している学生さんや、この業界へ転職を考えている社会人の方は必見です!デザイン方面とは無縁の会社からCGデザイナーへ転職した私が、業界の内情を暴露します!
- Maya推奨のOSは?
- こんにちは。今回はOSの話をしたいと思います。 OSとはパソコンの動作を管理するためのソフトのことです。
- Maya推奨のグラフィックスカード
- 今回はグラフィックスカードについて解説していきます。
- デメリット1スクリプトが書けなければ
- さて3DCGソフトMayaのデメリットとしてプログラミング能力がなければソフトの強みを活かしきれないという点があげられます。
- デメリット2 維持費がかかる
- Mayaのような商用ソフトにいえるデメリットとして維持費がかかってしまうという点があります。
- メリット1 スクリプトが書ければ機能拡張自在
- Mayaの大きなアドバンテージの一つとしてMELでの自由自在なカスタマイズが挙げられるでしょう。
- メリット2 シェア日本一
- Mayaを覚えるメリットとして就職に強くなるという点が挙げられると思います。
- メリット3 ノードベースド・オペレーション
- 現在CGデザイナーを目指している学生さんや、この業界へ転職を考えている社会人の方は必見です!デザイン方面とは無縁の会社からCGデザイナーへ転職した私が、業界の内情を暴露します!
- メリット4 Maya Cloth
- 衣服のようにモデリングで表現するのが大変な形状はMayaのnClothで作成することも多いです。