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物体の周囲の写りこみを疑似的に再現する「環境マッピング」とは

環境マッピングについて説明します。

 

環境マッピングというのはテクスチャマッピングの一種ですが用途が少し特殊です。

 

テクスチャマッピングは通常、物の質感を再現するために岩なら岩、木なら木の画像を張りつけるような作業ですがこの環境マッピングにおいては、張りつけるのは物体そのものの質感ではなく、「物体に写りこむ環境」です。

 

鉄やガラスのような、表面に周囲の環境が反射して写りこむ物体の場合、この環境マッピングを用いて、周囲の環境をマッピングし反射を疑似的に再現します。

 

環境マッピングのメリット

メリットとしては、実際に反射を計算して正確に再現する「レイトレーシング法」と違って計算量が少なくレンダリングにかける時間が短くてすむところ。

 

環境マッピングのデメリット

デメリットとしては、この方法はあくまで周囲の環境を画像にしてマッピングしているだけなので、反射の回数は一回までしか再現できないところです。

 

環境マッピングをほどこした物体を別の環境に移動させても表面に移るのは前の環境の画像のみです。

 

また反射する物体同士がお互いに移りこむ、といった様子も再現できません。

 

この環境マッピングは、あくまで計算負荷を減らす為に必要な時のみ用いる方法と考えてください。

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