物体の見た目を大きく左右する「法線」とは
今回は法線について説明します。
CGをやっていると
「法線の向きを合わせる」「法線の向きを逆にする」
などといった言葉を目にすることが多いと思います。
この法線というのはどういった意味で、どのような役割があるのでしょうか?
法線とは
この法線というのは面や頂点に対して垂直に伸びる線のことでカメラに対してどのような角度でこの法線が伸びているかによって、物体の見え方が変わってきます。
面の法線がカメラの方向を全く向いていない場合は、その面はカメラには写らないということになります。
こういった性質をCG制作で利用することは多いです。
バンプマッピング
例えば滑らかな物体にデコボコをつけたい場合などは、物体表面の法線の向きを、実際のデコボコの物体の法線方向に変換することで滑らかな物体に対しデコボコを疑似的に表現できます。
こういったデコボコの表現方法をバンプマッピングといいます。
この逆にデコボコな物体の法線を、実際の滑らかな物体の法線方向に変えてあげることで、デコボコ物体も見た目は滑らかな物体にすることはできます。
ただこの法線の向きを変えて見た目を変化させる方法はあくまで疑似的に物体表面の形状を再現しているだけであって実際に形状が変化しているわけではありません。
法線方向を変えて、デコボコにした滑らかな物体でも、実際の形状は滑らかなままです。そのため物体に対してできる影も滑らかなままなので、真にリアルな表現は期待できません。
あくまで目立たない部分で利用することをお勧めします。
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